週間mtgデッキ速報 vol.82　～　「とどろくタナドンの朝は早い」　～

新たなるファイレクシア
かつてミラディンと呼ばれたドミニア次元のひとつ
ここに一匹の獣がいる
リミテッドで活躍するクリーチャー、とどろくタナドン氏である

スタンダード有数の点数で見たマナコスト6のクリーチャー
氏の仕事は決して目立つものではない

我々はタナドン氏の一日を追った

朝、5時30分
我々は職場に向かうタナドン氏の姿を発見した。

Ｑ．おはようございます　朝早いですね？

タナドン「そうでしょうか。もうすぐローテーションであまり呼ばれなくなってしまうんで、
スタン落ちまではいつ戦場に呼ばれてもいいように準備をするんです。
勿論スタンダード以外の構築で呼んでくれるプレイヤーさんがいるなら這ってでもいきますよ！」

Ｑ.今はどんな仕事をなさっているんですか？
タナドン「戦場にいないときはヴォリンクレックス社長の会社で新ファイレクシアの開発をしていますね。
まだまだ未開拓な土地で想定外なことも起こるので、安全面に気を使って事故だけは起こさないように気をつけてます」
ただ、開発するだけではない。
安全へのこだわりを忘れないタナドン氏の姿勢に、プロフェッショナルの気概を感じた。


8時45分
タナドン氏は仕事を終わらせ、おもむろにジョギングを始めた。
Ｑ. なぜ、今ジョギングを？
タナドン「戦場に出ても、運動不足で動けなかったら困りますから。
そうは言っても召喚されたときすぐに動けないんで、少しでも早く動くための訓練です」
戦場に出る前から、出たときのことを考える。
プロとして当然だとタナドン氏は言うと、またジョギングを再開し始めた。
この調子で行くと、タナドン氏が速攻を得る日も近いのではないか。
今後に期待したい。


12時50分
急にタナドン氏は何かを気にしながらジョギングを終わらせ、転送門へと走っていった。
Ｑ．何か起きたのですか？
タナドン「新たなるファイレクシア入りのリミテッドがはじまったんです。
この連絡機が鳴ったのでもうそろそろ出番ですね」
そう言うタナドン氏は職人の顔付きになった。
しかし少し嬉しそうな顔付きにも見受けられた。
「じゃあ、いってきます」
そう言うとタナドン氏は戦場に旅立っていった。
そして2時間後、タナドン氏は帰って来た。
Ｑ.ご活躍は出来ましたか？
タナドン「ええ。磁器の軍団兵さん2体ににらみつける仕事でした。
タフネスが4ないと出来ない仕事だったので、こんなときいつも身体を鍛えておいてよかったと思います。
大霊堂のスカージさんが空から攻撃してくれたので、私も安心して守りに回れました」
やはりタナドン氏は謙虚だ。
しかしその謙虚さゆえに他のクリーチャーたちも安心して仕事できるのだ。
タナドン氏の目立たない、だが堅実な仕事っぷりに乾杯したい。


18時05分
フライデーナイトマジックがはじまった。
タナドン氏は呼ばれるのだろうか。
・・・いた。
それも4点を払いながら呼ばれていた。
私たちはタナドン氏の所に駆け寄る。
Ｑ．どうしてここに？
タナドン氏「宝物の魔道士さんに呼ばれてきました。
同じ6マナ域にはワームとぐろエンジンさん、溶鉄鋼のドラゴン先輩などがいるのですが、
私と先輩は4点を払うことで4マナで出すことが出来るんです。
あと今回のプレイヤーさんは緑色も使っているようなので、ライフでなくても支払えるから
採用されたのではないでしょうか」
そういってタナドン氏は戦場で戦いはじめた。
しかしタナドン氏はすぐに破滅の刃で破壊されてしまう。
Ｑ．活躍できませんでしたね？
タナドン氏「いえ。私の役割としては十分です。相手に除去を使わせて、
宝物さんが残っているためいい仕事をしました」
そういってタナドン氏は満足そうに戦場を去っていった。

タナドン氏が使われたデッキはこのようなリストだった

＜時間連打＞　＜M12~M13＞

土地//
4 内陸の湾港
4 微光地
7 島
7 森
4 魂の洞窟

クリーチャー//
4 原始のタイタン
4 宝物の魔道士
1 とどろくタナドン
4 極楽鳥
4 マイアの戦闘球
4 ワームとぐろエンジン

ソーサリー//
4 不屈の自然
4 時間の熟達

アーティファクト//
1 精神隷属機

インスタント//
4 マナ漏出

どうやらフィニッシャーを重ねて勝つデッキのようだ。
魂の洞窟のお陰で、どんなクリーチャーでも出しやすくなったため、
このような形になっている

22時00分
タナドン氏の今日の出番は終わる。
「また明日にも呼ばれると思うのでもう寝ます」
最後にタナドン氏にいくつかスタッフが質問する
Ｑ.いちクリーチャーとしてつらいと思うことはありますか？
タナドン氏「特にありません。
ワームとぐろエンジンさんなどの優秀な方もいますが、
私はリミテッドで使いやすいカードですし、何より入手しやすいので不満はないですね。
同じ戦場で敵対しているときには戦慄しますけど（笑）」
Ｑ.最後にあなたにとって戦場とは？
タナドン氏「自分が、みんなのために働ける場所ですね」

タナドン氏は今日の反省をし、また明日5時に起床する。
彼の仕事は目立つものではないが、確かに役に立っているのだ
これで今回の取材を終わる